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2015年2月 3日 (火)

【DAI】インナーサークル

 表題がこうですが、DAIのプレイ記事じゃござんせん。またしてもメモ。

(あっと、英語版前提に書いてしまいましたが、コンパニオン及びアドヴァイザーたちのパソクエのことを、英語版では"Inner Circle Quests"と表記してあるのです。インナーサークルとはいわゆる「側近」、権力中枢に近い派閥集団ですね。あー、最近なんか学園ドラマでやってますね、「プラチナなんとか」? あれもそう)

 どうしても細切れ時間ができてしまう。口開けてネット観ていてもいいけど、せっかくなので読めなかった書籍を片っ端から読了してしまおう。

 といっても、旅行中に分厚い本を抱えるのは大変なんで、たいていは新書か文庫なんですけどね。読みたい本がKindleやPCで読めればいいんだけど、島国の連中は「電子ブック革命」はコミックだけで挫折、あきらめたのかな? なんか片っ端からリストラはじまってますしね・・・。

 リアルでもとみに歴史的意識の重要性が増してることもあり、最近ではその手の本ばかり入手している(全部読んでいる、とは言っていない、DAIだって忙しいのだ)。

 佐藤優氏と手嶋龍一氏の「対談」本がたしかこれで三冊目で、個人的興味のポイントに相当近いので読んでおこうと思った。今流行の「インテリジェンス」関係。

 まあ、佐藤氏と池上なんとかとの「対談」というか、佐藤氏が一方的に話してるにきまってるやつも、なんか上のものとか佐藤氏単独のものより売れていてとても癪に障るので、仕方ないから買いました。それは帰りの機内ででも読もうかな。

 クリティカル・ヒットってやつは、いつも出たときは「あ、出たな」くらいにしか感じない。感動しない。格好良く言えば「問題意識」があって本を探して読んでいる、また読む範囲も興味の範囲に限られるので、いつか「ヒット」は出ますよね。後からじわじわと、「当たったなあ」とくるものです。

 これはでも、クリーンすぎるほどのクリティカル・ヒットだなあ。たとえるならWizardryの(あ、自粛します。どうせ誰も知らんだろうけど)。

 すなわちオバマ政権を論じるところで、やつらなんであんなに突然内向きなんだ、ヴィヴィ、じゃねえや、ライスも含め「少しは仕事しろ」と私も常日頃感じていたわけですが、ふつうは「モンロー主義」でごまかすんですよね。 

 対談本では(池上なんとかのほうじゃねえよ、ってまだ読んでないから使いまわししてるかもしらんが(注))、エマニュエル・トッド(知る人ぞ知る仏国の名物学者)が引用されていた。
 長いけど重要なので全文引用しよう(もちろん佐藤優氏のマネである。そうじゃなきゃあんなにいっぱい本を書けませんね)。

(注:追加)やっぱ使いまわししてた(笑)。トッドの引用は別の部分であるし、「インナーサークル」という言葉は用いていないが、ほぼ同趣旨でも話題に出てました。史上最速でレームダック状態化したUS初の黒人大統領オバマが不発弾だった理由も、結局「名誉白人」では権力中枢の「内輪」に入れなかった。そして決断を迫られても「教養が邪魔をしてしまう」から後手にまわる。ほとぼりが冷めたように感じてしまうファーガソン事件も(佐藤氏がはっきりと指摘しているわけではないが)、今の時期に偶然起きたわけじゃないようなことを仄めかしている。アメリカの黒人差別は本当に根深い。ヴィヴィ出したからいいだろうとMLが調子にのってたら、WoC、ウイメン・オヴ・カラー側から、セックスの対象としての興味でしか見ていないと糾弾され、しゅんとなっちゃった。カナディアンにすら容易に掴めない感覚なんでしょう。(追加終わり)

 (・・・トッドは・・・)「『アメリカの民主主義というのは、ピューリタン(キリスト教の清教徒)たちが持ち込んだ思想である』と指摘したうえで、ピューリタンたちは神から選ばれし人間たちにはたしかに平等を保障しているが、その外側にいる人間、すなわちアメリカの先住民やアフリカから売られてきた黒人奴隷に対してはおよそ無関心なのだ、と鋭いところを衝いています。だからアメリカの民主主義は、あくまでも清教徒の流れを汲むインナーサークルの人々による民主主義であり、外側の人間たちとの間に軋轢を抱えていると喝破しています。」 

 この後、手嶋氏が、別の仏国人で1835年に「アメリカの民主主義」という名著を出したトクヴィルについて触れているが、手嶋氏の批判はトッドとほぼ同一のテーゼに立っている。トクヴィルは「精神の共和国」の「外縁部」にいた人々は視野に入っていなかったといっています(アメリカは、もちろん、移民と奴隷からなる共和国でした)。

 DAIを最後のほうまでプレイされた方にはもう説明不要でしょう。もちろんインクイジションは「共和制」ではなく「独裁制」ですが、古来ローマの例にあるように、独裁官は「共和政」(ここ、ローマに関しては「共和制」と区別するのがおしゃれなのだそうだ)の中から期限付きで選ばれ、権限を付託されていたのである。ぶっちゃけるとUS大統領も、制約範囲つき期限つきの独裁者だ。プーチンは・・・、どっちの制限もないか。
 (あの、DAIのこっぱずかしい任命式(US大統領の場合は特別にイノギュレーションと呼ぶ)のシーンは、実はとても重要なのはおわかりでしょう。そして「期限付き組織」であることも)

 ウォー・テーブルは「密室会議」だ。島国の一部連中が口をとんがらせて批判する「政治的談合」ってやつ。オーバルルーム(ホワイトハウス)でも日々同じことが行われているのに、なぜかそっちは批判しないのね、ニューヨークだかどこだかに在住の、こういうときだけ「邦人」気取りの自称「ジャーナリスト」さんたちは。

 基本、DAIはオーソドックスなRPGですから独裁の縛りがあるのは当たり前。ただ、神に選ばれし(と、少なくとも市井の民や兵隊たちは考えている)インクイジションは、組織外にはとてつもなく冷淡に当たる。その理由をさくっと説明されてしまったという感じですね。まあ、そこからリアルに引きもどすのはやめときましょう。ほとぼりさめるまで。

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コメント

インナーサークルは日本語版でもインナーサークル(クエストはつきません)です。

旅行中って読書の良い機会ですよね、家だと読書にあてる時間はまずDAIにあててしまいますので、「旅行に行ったら読もう本」をkindleにキープしています。
そういえば、最近コミック以外の発売数がすくないですね。

>独裁官
しっくりきました。そうですね、まさに独裁官ですね。
非常事態に任命され、あらゆることに決定権を持ち、その間に決めたことはだれも反対できない。


 そして「独裁官」は「期限付き」であることがミソなのに、人気に舞い上がってしまって「永世独裁官」を目指す。そうすると周囲の嫉妬で追放されちゃうか、シーザー(カエサル)のように暗殺されちゃうんですね。DAIは「インクイジターその後」をぼやかしているからまだましです。

 プーチンは・・・。形式上はこのままいくと「シーザー」になってしまうんじゃないのかな。そこまでの大物ではない(ベルリンの壁が崩壊したとき駐在していた元KGB中佐?)そうだから、ロシアンの本当にやばい連中たちも小バカにして、「国益」にとって良い部分を使われてるだけかな。
 オバマはレームダックでよかった。本当に軍産複合体に手を入れてばりばりやって、あげく暗殺されてしまったら、アメリカは終わっちゃうところでしたから。

 なんと最近の島国の旅客機では、映画や音楽と並んで、「電子ブック」がただで読めるのですよ。
 でも全部コミック・・・。「銀魂」があったから許したけど、ほかも全部コミック。当然英語版もある。
 出版社も開き直りましたね、コミックだけで何が悪いと。
 

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