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2015年1月19日 (月)

【DAI】コラプションとクリンジングの物語だったのか。

 まだすべての場面・台詞を見聞きしたわけではないので一部推測がはいっていますが、色々と不可解な点が多かったにもかかわらず「なんとなく幕引きとなった」感の強かったDAIの造りというのは、どうやら次のようになっているらしい。

 メイジ:[耐性]フェイド?[弱点]アボミネーション化(ディーモン、ブラッドマジック)
 テンプラー:[耐性]マジック[弱点]レリウム(レッド・レリウム)
 シーカー:[耐性]ディーモン[弱点]トランクィリティの秘密(の暴露)
 ウォーデン:[耐性]ブライトの汚染[弱点]フォルス(偽の)コーリング
 
 [耐性]、[弱点]というのは乱暴な言い方で、一部そぐわない感じもしますが、他にあまり適当な言葉が思いつかない。つまり記述するとこういうことです。

・メイジは、他者には不可能なフェイドとの連携を図り、そのエナジーをパワーとして具現化することができる。だが同時にディーモン(スピリット)の誘惑・干渉に最も影響されやすい。また禁断とされるブラッドマジックを用いるためには、ディーモンとの交信が可能なメイジの才能が必須条件。

・テンプラーは、レリウムの力を用いたマジック・スポイルの技法を身につける。だがレリウムの継続的な摂取により中毒を来し、摂取中断はときに本人を死に至らしめる深刻な禁断症状を招く。ダークスポーンの汚染により変質したレッド・レリウムは、より強力なマジック・スポイルの力を与えるが、副作用もより破壊的である。

・シーカーは、俗世からの長期間の遮断と瞑想の修行により、ディーモンの誘惑に対する耐性(イミューニティ)を獲得するとされていた。だが「瞑想」と呼ばれるものは実際には、トランクィリティの儀式と同一の手法であり、かつ、門外不出とされていたトランクィリティからの復元の手法も用いている。

・ウォーデンは、ジョイニングの儀式でダークスポーンの血を摂取することにより、ブライトの汚染に対する耐性(イミューニティ)を獲得する。だが、儀式は汚染の進行を遅延させるだけに過ぎず、やがてウォーデンはブライトの汚染(アーチディーモンの内なる呼び声)に抗うことができなくなる。多くの者は汚染がもたらす発狂に蝕まれる前にコーリングと呼ばれる死の旅に赴く。

 ここにいわゆる「世間の価値観」を交えて解釈を行うとさらにこうなる。
 なお、よい子のお友達のみんなは、下は読まない方が良い。トイレ行って寝なさい。

・メイジは、例えサークルのハロウィングの儀式を経たとしても常時ディーモンの誘惑にさらされており、いつ「アボミネーション」に変異してもおかしくない。また「ブラッドマジック」に手を染めることが可能な唯一の存在である。ひとりで街ひとつを破壊し尽くすことができる危険で不安定な存在である。

・テンプラーが用いるマジック・スポイルの技法は、それ自体マジックの一種である。マジックを制するにマジックをもってなす、毒をもって毒を制す。チャントリーの「偽善」のひとつである(メイジ本人の血によってその所在を追跡することができるチャントリーのフラクタリ(フィラクタリー)は明らかに「ブラッドマジック」を用いており、また別の「偽善」である)。
 レッド・レリウムの摂取は、当人を「アボミネーション」へと変化させるが、それはレリウムを常時摂取するテンプラーの延長線上にある。

・シーカーはトランクィリティの儀式が復元可能であることを知りながら、組織防衛のために門外不出としていた。無数に生み出されてきたトランクィルの運命を忖度しない「大いなる偽善」である。また、シーカー自体が意図的な精神改変を受けた「アボミネーション」である。

・ウォーデンは、最終的にはダークスポーンの汚染に蝕まれた「グール」と見分けがつかなくなる。一種の「アボミネーション」である。またジョイニングの儀式自体、何らかの「ブラッドマジック」の手法が用いられているのではないかという疑惑がある。

 散々なもので、元々「差別」の対象であったメイジはともかく、秩序の担い手、世界の救い手とされていた存在は皆「アボミネーション」であり、禁断の「ブラッドマジック」に関与しているとの疑惑がある者もいる。
(しつこく繰り返すが、セダスでのメイジへの差別は必ずしも「いわれなき」差別ではない。戦術核爆弾並みの力を有し、かつ自由に行使できる「市民」と一緒に暮らすことは、少なくとも私はゴメンである)

 これは何を物語ろうとしたのか。
 ひとつには、アダルト向けの「物語」のたてつけとして、価値保存の法則、何か(力に限らない)を手に入れれば何か(これも力に限らない)を失う、ということを貫いているのは明白で言うまでもないでしょう。そうでないと「少年ジャンプ」になってしまう。
 その例外としてコリ、そしてインクイジターがいるがそれは後述。

 また価値相対化の流れにも拠っている。今時「体制」がゼッタイなどという話は、少年誌ですらやらない。組織や権力は必ず腐敗(コラプション)にまみれる。ゼッタイ権力はゼッタイに腐敗する。なにしろ私たちは、権力のコラプションを監視せよ、あるいは諌止せよと声高に叫んでいた某メディア組織自体が、見事にコラプションに蝕まれているという実例を目の当たりにしている。お子ちゃまも少年誌ばかり読んでいないでたまには新聞も読んだ方が良い(いや、もうお子ちゃまはここ読むなって言ったじゃん!)

 DAの世界を読んでいると、腐敗(コラプション)が何を意味しているのかよくわからなくなるときが多い。ダークスポーンのコラプション、レリウムによるコラプション、あるいはフェイドのディーモンがもたらすコラプション。テヴィンター帝国やチャントリー組織自体のコラプション。あらゆるコラプションが絡み合って物語が進行するのだ。ゼッタイ価値をゼッタイに拒絶する、いわゆる相対化の流れである。インクルーシヴィティと絶妙に親和性が高い。それを標榜する以上避けられない、もはや必然の流れともいえる。

 ここで唯一、コラプションから無縁、イミューン(immune)であるものは何か。
 それはメイカーの存在、預言者アンドラステの教えである。それを司るはずのチャントリーが腐敗しようが、シーカーやテンプラーがどれだけ「悪」であろうが、メイカー自体、教え自体は純粋であり無謬だ。なぜか。メイカーはそもそも「不在」だからだ。

 それに対するチャレンジ(挑戦)が、コリフィアスだった。

 コリ: 古代マジスター(かつブラッドメイジ)、古の神信者、ダークスポーン

 コリフィアスは、ダークスポーンの穢れもブラッドマジックも体現したアボミネーション。(セダス価値観でいう)絶対悪。その狙いはメイカーの座の簒奪。セダス(チャントリー)秩序に対するこの上ないアンタイ・セシス(アンチ・テーゼ)。(逆にそれを強調するため、ドリアンいうところの「いかにもテヴィンターな悪役」は、実はDAIには登場しない。むしろ帝国は、長引く戦乱と制度疲労に苛まれた衰退国家として描かれてしまっている。ヴェナトリですら注意深く「帝国OBコリの忠実な僕」色に染められており、帝国当局は一切関知しない(ディスアバウされた)存在でしかない)
 そしてコリの存在自体が、ギゼルなどチャントリー狂信者にすれば、メイカーの神性、無謬性の格好の証拠だ。ダークスポーンもブラッドマジックも人(ヒューマンでなく、神に対置される「人」)の所作の生み出したもの。
 コリの衝動は「不在の神」を「目撃」したことに対する「失望」と「絶望」、そして「無力感」であった。存在はコラプションそのもの。腐敗に蝕まれた既存のどの勢力も対抗できない。どころかあっさり籠絡されるのが落ち。

 メイカーがいくら「不在」だから「無謬」だと言い張っても、世界が破滅したら無謬性まで喪われるのでどうしようもない。ただアンカーをファンブル・リカヴァーしただけのへラルドが、主人公として登場する理由だ。体現するのはしつこく繰り返し語られる「希望」。繰り返すが、主人公もゼッタイ価値をゼッタイに抱いてはいけない。実は(やがて回収する記憶以外に)主人公は特に何かを喪ったわけでもない。アンドラステの依り代(憑代、よりしろ)、あるいは依り代としてのアンカーを体得した巫覡、かんなぎ。BioWareお得意の、無色透明の傍観者としての主人公の復活だ。VOがついていようがどうだろうがそれは些末なこと。物語の触媒である。与えられた役割は浄化、クリンジングだろうか。

 それが故に、ヘラルド(インクイジター)が戦うのは「聖戦」、「聖なる行軍」(エグザルテド・マーチ)である。インクイジションは「神の軍隊」だからめちゃくちゃ強い。おれおれ詐欺にかかったウォーデンも、腐敗テンプラーも、叛乱メイジも、インクイジションの「討伐」すべき相手だ。元祖インクイジションであったシーカーズすら穢れた組織ではなかったか。
 既存の秩序はどれも機能不全で、軒並み腐敗してしまった。腐敗を浄化し、まっさらな新しい秩序を作るのがインクイジションだ(ただし新しい酒を入れる革袋が果たして新しいのかどうか。どのエンディングでも古いままのような気がしてならないのだが)。

 以上、なんでこんな話になっちゃったの、というDAIの物語への私なりの解釈である。ジグゾーパズルのピースでも、百人一首の取り札でもいいので、「これがはまらない」というものがあったら教えていただきたい。もちろん、フェン・ハレルとミサルのくだりは上記のお話の(メイカー云々の)枠の外側にあるので除きます。

 私も(ピースがうまくはまらないと)気がついているのはDA2ホークだ。確かにコリフィアスとの関係があるのは間違いないが、それだけでは巻き込まれ型過ぎてちょっと薄い。ブラッドメイジ嫌いをあそこまで強調したのはなぜだろう、とずっと思っていた。たしかにアンタイ(反)ブラッドメイジの立場の人物は彼(彼女)以外にあまり登場してこなかったというのはあるが・・・。DA2でそこまで強調してましたっけ? オシノはともかく、メレディスもアンダースもブラッドメイジではなかった。そこは「とりあえずやっつけ」感が漂うところです。

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コメント

大変興味深く読ませて頂きました。

>> それが故に、ヘラルド(インクイジター)が戦うのは「聖戦」、「聖なる行軍」(エグザルテド・マーチ)である

ヘラルド「聖戦を起こすつもりか」
キャス「既に起きている(我々は既に戦のただ中にいる)」
ですね。あそこは訳してて引っ掛かったところです。何でそこでExalted Marchなの?と。

 うっかりファンブルを拾っちゃっただけの無色の主人公、その通りですね。私は「御輿の担がれ」(大阪弁?)と思ってましたが、軽い方が良い。ただ担がれた以上進行方向は決めなくちゃいけませんし、その結果崖から落ちたら一緒に飛び降りないといけない。お前は御輿に乗る覚悟があるか、とアイアン・ブルが語る通り。

>>既存の秩序はどれも機能不全で、軒並み腐敗してしまった。腐敗を浄化し、まっさらな新しい秩序を作るのがインクイジションだ

 別に(うちの)審問官は新しい秩序を作ろうとか思ってなかったりしますが。最初から一貫して、とにかく亀裂閉じてアンバランスな世界を元に戻したら、メイカーだの何だのを語るのは教会に任せるから、と言うこともできます。

 そもそも心機一転リニューアルであるなら、アンドラステ信仰そのものを捨てないといけませんが、それは物語的に出来ない。作り手であるクリスチャンの限界ですかね?まるでパチンコ店の新規開店の如く、入れ物の中身を変えただけ。
 まあそれを捨ててしまうと、ジョゼちゃんが言うように南部テダス各国と対話する上の微かな共通基盤さえ失われてしまうので、非現実的ですが。

 これもまた、伝統のタレを継ぎ足し、元祖だ家元だと似たような看板の店をいっぱい出しつつも、ともかく2000年間同じ名前で商売を続けるキリスト教をなぞっているのでしょう。
 そうすると宗教改革?キャスが何かそんなこと言ってましたね。これからはみんなが1人1人、メイカーのご意志は何かを探る(Seeker)のだと。
なんで探求騎士団とか変な訳付けちゃったかなあ。求道士で良かったのに(愚痴
ちなみにInquisitorというとSW世界ではSith Inquisitorなので、ダークサイドの中でも更にダーク。

>> 私も(ピースがうまくはまらないと)気がついているのはDA2ホークだ。
ホークってブラッド・マジックそんなに嫌ってましたっけ?
リアンドラの一件はさておき(えっそこ置いとくの)、精神を支配される=ブラメジ(という設定)なのでイヤなのは当然でしょうし、メリルっちが障壁を破るところでも、今お前はディーモンを召還したのだ、いいえあれはスピリットよ、と言い合うだけです。
現実問題として嫌うのは当然で、物語的におかしくはない、アウトライアーではないと思います。トレイラーで登場する、顔に血で線を引くホークは言わずもがな。

 ありがとうございました。そのご指摘がいただきたかったのです。自分で書くと「なんだよそれ」扱いなんで。「神輿」は言いますね。江戸は神輿と言わない・・・、いや言うみたい。「山車」とは違うらしい。
 私なんか、後述のとおり一周目の新ディヴァインあのお方ですから。中の人の考えと真逆のを敢えて選んだ。あんまし活躍しなかったからゲームの外で働けと。

 ご覧になったかもしれませんが、コンセプト・アーティストが描いた「次代ディヴァインは主人公です!」という絵があって、クリアもしてない私はTumblrで偶然目にしてしまった。リリースから一か月も経ってないのにアップすんじゃねえと思いましたが・・・。玉座に描かれていたのがクナリ(えーとタル・ヴァショス?)のしかも♂で、当然ボツなわけですが、おかげでオチのひとつが事前にわかっちゃった(反逆して第三の道を選びましたが)。

 今後偶像崇拝は一切禁止、レーニン像は全て破壊せよ!とはならないんですね。チャントリー焼き討ちも、ヴァンダリズム(打ちこわし)もなし。しないですよ、GOTY欲しいし。というかそのスタンスなら無神論者以外は誰も喧嘩売ってこないし、ゲイダーさんも「無神論でプレイできるべ」と言い張るだろうし。

 そうそう、リアル「宗教改革」のモチーフは、私は本気で期待したのです。チャントリーなど不要だ、メイカーが求めたか? アンドラステが求めたのか?(いや焼かれてたし) チャント・オヴ・ライトから根拠聖句を示せ!(示せません。示せたら信者のねつ造というクリスチャンと同じ問題が発生する)
 残念ながらやっぱ(ご先祖ではなく現代の)カナディアン・アメリカンの知る程度の甘い教会批判でした。ライター衆は一般のあちらの人以上には、期待したほど宗教に造詣が深いわけじゃないか、あるいは敢えて隠しているか。

 チャントリーは温存したまま、別にメイフラワー号でセダスから新大陸に脱出するわけでもなく、これはおそらく「信仰告白」のノリなんですよ。信仰すべき教理基準の整理なんですね。ウエストミンスター信仰告白なんてありますけど、あんなのかなあ。

 ブラッドマジック嫌いはともかく(いや、ともかくではないが)DAIのDA2ホークの存在がどうしてもしっくりこないんですよね。私の記憶からどこかで何かが抜けてるのかな?(フィオナか)


宗教にはまったく詳しくない定型の日本人なので、その関連に関してはまったく口をはさめないのですが、
昔読んだ漫画にあったセリフ「中身がこぼれださないように、腐ったコルクの詮を新しい物に取り替えただけ」いうのを思い出しました!

ホークに関しては私も最初顔に違和感をカンジ次に性格にも違和感を感じました。
ブラッドマジックはまあ母親をあんなにされてオーシノもああだし、
嫌いになるのはまあわかるんですけどなんであんなにウォーデンにきついんだろう・・・(笑

DA2にはウォーデンはほとんどからまなかったし、選択によってはそのまま死ぬしかなかった弟妹を
とりあえずは「生き続けさせて」もらったはずなので(しかもこっちから頼んで)なぜあんなにも敵対心があるのかが謎でした。

ていうかなぜBWがウォーデンをあんなに嫌うのかが謎です!
DAOをはじめて遊んだとき、このシリーズはグレイウォーデンを軸に展開していくのだなと思ったのに・・・

ホークのブラッドマジック嫌いは、リアンドラの事やオーシノや最終戦で街がアボミの山になっていく有様をガンガン見てきてもううんざり状態なのかなとは思いますが、確かにウォーデンに関してはかなり厳しいですよね。
弟妹がウォーデンの場合は、かなりこじ付けに近い考えかもしれませんが、唯一残された家族の将来が一番大事なのかなと思わなくもないです。
確かにウォーデンに生き続けさせてもらったけれども、それでも危うくブラッドマジックの生贄かコリの奴隷にされる事態に陥ったウォーデンの思わぬ脆さに、
『ちょ、お前確りしてくれよ!今後うちの弟そんな目に遭わせないでよ!』
って兄姉として反応したとしてもおかしくないのかなと。

でもウォーデンはライターの犠牲になったのだ的な気がしてならないですけどもね(涙)

E様
 知識をいくら稼いでも「信じないお前にはわからん」と即座に切り捨てられる傾向があるのが今の一般の宗教観なので、商業ゲームはライター含め「あく抜き」された信仰の物語に安住するしかない。DAIに関する限り島国のなんちゃって宗教の発想で見ても大した問題ではないと思います。というかコルク栓の「アナロジー」とか宗教的発想に通じるんですけどね。ジーザスやムハンマドはアナロジーの天才でした。

 おっしゃるとおりホークの人格変貌は唐突に感じられるんですよね。もしやライター衆はゲーム外の「ファン」の声に汚染されてるのではないかと勘ぐってしまう。「ハイ、ゲイダーさん。質問があります、ホークはどうしてブラッドメイジとばかり戦っているの? カークウォールのメイジにはブラッドメイジしかいないの?」 いやいや、じゃあ歌舞伎町にはヤクザ映画みたいに危ない連中しかおらんのかと!

 想像ですけど、これも「ファン」から「英雄化」されたウォーデンの地位を(インクイジションを上にたてる必要により)敢えて貶めるためブラッドマジックを絡めた。ホークの動機がコリフィアス打倒だけでは弱いと思って、ブラッドメイジ嫌いの代表にした(教条主義的に禁止を叫ぶチャントリー関係者ではなく、肌で嫌う理由がある人物だから?)。なんか、まだはまってないですよね・・・。

 ウォーデンに関しては、小説版"Last Flight"で「ウォーデンは善だけをなして勝利してきたわけじゃない」というテーマが語られていて、とてもイヤーな感じはしてたんですが、オチはここに繋がっているのかもしれない。ガラヘルの行為に敢えて泥を塗る、しかもブラッドマジックで。USマリーンだからといって何でも許されるわけじゃないと(「平時にも警戒を怠らない我々に守られながら、本国でぬくぬく暮らす貴様らにとやかく言う資格はない!」)。
 言われるとおりの「ウォーデンの英雄譚」として扱われることを恐れたのかもしれませんね。"Call of Duty"となーんも変わらんのね、と。

lastrose様

 確かに私もPTA視点はすっぽり抜けてました。あーでもそのパターンのパスとても狭いですよね。手なりでやったら10%以下の発現率?(私自身、DA2最初のプレイスルーはベサニー受難をしっかり「ちゃい」にしましたから。ヴァリックが固定で、他にメイジ・ベサニーとメイジ・アンダース一緒に連れて行かないよ、普通)
 家族(弟妹、叔父?)のためにコリを倒すなら理由はたちますが、弟妹ともに死んじゃってるケースあるんですもんね。まさかあの叔父のためには戦わんだろうし。場合分けしすぎて何が何だかわかんなくなってる気が(ちなみに従姉妹はウォー・テーブルに登場したかな?)。
 ヴァリックもホークも「当てられ巻き込まれ事故」をそこまで背負うのかというのが率直な感想。

 その流れで、おかげさまで別の視点も手に入れました。ホークとウォーデンの絡みってDAO and/or DA2プレイしなかった人はわかるのかな、というもの。コリの牢獄を知らない人の前に突然、髭(男性デフォルトの場合)が出てきて「俺の不始末は俺がただす」とか言われても。アーチディーモンとの死闘を知らない人からすれば、ウォーデンはとても危ないカルト騎士団でしかないし。

 「ライターに殺された」はありますね。皆殺しの冨野ばりにまあ次から次へと。でも同じ構造とも言えるMass Effectの場合だと、ある種族・キャラなどが皆殺し・犠牲になってもそれなりに頷ける理由はあって、それはそれでしょうがないかと思うのですが、ホークとかウォーデンはどうなんだろう。その方が「感動的」(手塚治虫)だから? 何でもかんでも生かし続ける宮崎駿も決して好きではないが、こうも次から次へばたばたやられると感動以前の問題として辟易してしまいます。

>>ライター衆は一般のあちらの人以上には、期待したほど宗教に造詣が深いわけじゃないか、あるいは敢えて隠しているか。

「あの腐りきったチャントリーから手を切ってやる!」なんてやったら、これはもうリアルで宗教戦争になっちゃいますから、やりたくても多分駄目なんでしょう。ロシアも南米もお客様ですから。

私のようなフツーの日本人はそこのところがピンと来ませんが。Vanityさまの書き込みを見て、しばらーく考えて、そういうことかと思った次第です。西洋宗教史なんて高校で習ったかな?って位ですからね。

 スパニッシュはどう思ってるかなあ。インクイジションはさすがにまずい。彼らの多くは、スパニッシュ・インクイジションを本当に消し去りたい歴史上の汚点と信じているから。モンティー・パイソンのジョークは相手の一番イヤなところだけ刺してきますからねえ。

 そちらの教会の記事を読んで思い出したのですが、裁判の証人陳述でいちいち聖句(聖書のことば)を引用する検事っていう映画がありましたね。"The Client"(1992、「依頼人」かな?)、トミー・リー・ジョーンズ! オチは、ずっと黙って聞いていた女性判事(裁判官)の堪忍袋の緒が切れて、逆に聖句の出典の誤りを示して黙らせる(笑)。
 (検事)偽りの口唇は主の憎むところだ、旧約の「詩編」によれば!
 (判事)「箴言」の12:22です。
 かつてあちらでも、聖書はことほど左様にインテリの嗜みだったんでしょうけどね。ちゅうか信心深いのが上に行く条件だった。ホテルのベッドサイド・テーブルに聖書が入っていたのは、おしゃれのためではないんですね。

 高校の勉強なんて、飾りですよ飾り! 偉い人には(もういいって) 
 それは半分冗談で、きっと濃淡がバラバラなのでしょう。ずっとハプスブルグ家ばっかやってたんじゃありません? 東インド会社に妙に詳しかったりしません?(どっちもえらい大事だけど)
 特に宗教関係は教えんし、教えきれんのでしょうね。
 触らぬ神に祟りなし。うまいこと言ってるのではなく真実で、ひと様の信仰の本質にまでケチつけるのは本当にまずい。生き残っている大宗教は、大抵よそに対して「寛容」(無視)戦略をとってたんです。ただクリスチャン(の最近復活している流れ)はちょっと別で、教えを広めるのが天命ですね。

ホークのブラッド・マジック(メイジ)嫌い。
ん~、ここはブラッド・マジックと「ウォーデンの体質」の合わせ技と私は思ってました。
言葉を投げつけた相手は、ウォーデン・ストラウド。
もちろんホークは、ストラウドに個人的恨みはありません。

鍵はDA2のDLC「レガシー」にあるのではないかと。
1.ホークの父は、ウォーデンの要請でコリの封印強化の為にブラッド・マジックを使った。
しかし、ウォーデンは、家族をネタに恫喝に近い強要をせまった疑いがある。
2.年月が経ち、ホーク家は謎の襲撃を受け、ウォーデン牢獄に乗り込むも閉じ込められる。
牢獄内で、それぞれ思惑を持つウォーデン(ラライアス、ジャネカ等)に遭遇。
脱出の為、ブラッド・マジックの仕組みでコリの封印を解き、コリを倒す。
脱出成功。
3.DAIのヘイヴン急襲の後、ヴァリックよりコリ生存の知らせを受ける。
コリは世界征服を狙い、手始めに講和会議を襲ったことを知る。

これは、ホークにとって、知らなかったでは済まされない大きな後悔と屈辱だったんじゃないでしょうか。
世間に知られたら、A級戦犯扱いでしょうし。
DAIのゲーム内では、このへんが薄いかもしれない。
ホークにしてみれば、親子二代に渡るコリとの接点はコリの封印であるブラッド・マジック。
そして、お膳立てしたのは「目的の為なら手段を選ばない、ブラッド・マジックも厭わない」ウォーデン。
しかも、アダマントでのウォーデンの混乱を目の当たりにしたばかり。
コリが利用したのは、「穢れによる呼びかけ」のみまらず「ウォーデンの体質」だったと思います。

ホークの巻き込まれてしまった忌々しい思いが爆発しても不思議ではないでしょう。
カークウォールで見てきたブラッド・マジックの及ぼしたものとは、今回は規模が違います。
見方によれば、ホーク一家はブラッド・マジックとウォーデン体質の被害者というのはこじつけになっちゃいますかね。

「Last Flight」で派手にブラッド・マジックを使ってみせたのも、ウォーデン体質のあり方を見直す手がかりになることでしょうし。
ブラッド・マジックもマジックの一つに過ぎない、魔法は使い手次第という「耳タコ」もここに被ってくるのでしょう。

この辺は、DA過去作を知らないDAIプレイヤーにはきついでしょうね。
コーデックスやセリフだけではどうにもならないかも。

 私の記憶から欠落していた部分が埋まりました。ありがとうございました。

 パパさんだった。家族をたてにブラッド・マジックを使えと脅されていたのだった。ウォーデンから。
 ママさんはブラッドメイジにおもちゃにされて殺されてるし、そうなってくるとわかる気がしますね。

 ウォーデンの(候補者の身分・前歴に頓着せず)「ただ才のみ挙げよ」のリクルート方針は、当然ブラッドメイジも排除していませんしね。

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