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2015年1月21日 (水)

【DAI】ヴァーチャルなんとか

 他の方が拾っているかもしれませんし、ベタ訳はやめにしておきますが、久々にゲイダーさんのTumblr。
 最近は多くがインクルーシヴィティに関する話題で、私も読むだけで終わりにしてますが、いつものストーリーのカット・リヴァイスのお話があったので、ご参考までに。一カ所具体的ネタばれを含みます。なお、下はいくつものTumblr記事の合体・抜粋です。

 今回は今までになくどうにも疲弊しているように感じられたライター陣ですが、ゲイダーさんによれば、DAIのカット・リヴァイスは今までになく多く、「当初計画の三分の一くらいがボツになった」とか。リリース版の全体のテキスト量(すべてライターが書いたのではないにしろ)が100万ワード、計算するとハリポタ全巻分となりますから、その1.5倍(算数あってますね)の分量があったことになる(計画されていた分。詳細まで書かれたかどうかはわからない)。ハリポタが全十巻になった感じでしょうか(各巻の分量はご承知のとおり著しく異なるし、DAIのテキストは台詞とCODEXメインなのであくまで目安)。

 なかでも冒頭部分と最後が最も変更を受けたとのこと。冒頭で寺院壊滅の現場を見せないのはなかなかお洒落だと思いましたが(あのテンプラー・メイジの行進が吹き飛ばされるローディング画面はともかく・・・)、おそらく寺院に集結するセレヴ(ディヴァイン他)やモブ(群衆)を見せて壮大かつ詳細に描く計画もあったのでしょうね。またMLが言っていたように、製品版ではロードリックと出会うことになったシーンも七回はやり直しを行っているとか。本当の「自由」を手に入れるのはタイトルが出た後ですので、そこまでは相当書き直されている感じでしょう。
 ゲイダーさん個人としては、クライマックス近くのモリガンとフレメスの再会が最も困難なシーンであったが(少なくとも大きく分けて三パターン必要となる)、ずっと頭の中に描き続けてきたのでなんとかものにできた。まだ一パターンしか見ていないので楽しみです(行き着ければ!)

 
 プレイスルーには100時間から120時間くらいかかるのが普通だと思いますが、いわゆるメインパスとパソクエだけを強引に進めると、ゴールインはたぶん40から50時間くらいですか(自分で試していないが、レヴェル不足で詰まないようにカジュアル難易度または「無敵モード」で無理矢理進むとして)。それが仮に1.5倍だとすると、プレイスルーも120から150時間くらいになる計算ですが、こうなってくるとプレイヤーにとってはどうでもいいって感じですね・・・。開発にとっては地獄が1.5倍になるわけですが。
 なんでもクレクレ(タコラは古いぞ、やめとけ)のBioWare亡者としては、カットされたものもぜひたくさんサルヴェージしていただきたいところですが。

 当然のようにボツの内容には口の堅いゲイダーさん他ライター陣ですが、ひとつだけ具体的に、意図的に公開しているものがある。以前のTumblrで、(これもジェンダー、インクルーシヴィティ繋がりになってしまうが)「ヴァーチャル・レイプ」的なシナリオを、同僚女性ライターの指摘に基づいてボツったという話をしていた。「ヴァーチャル」(virtual)って使うの面倒な言葉で、一般には「仮想」とか「虚像」にされてますが、ここは「実質上」とか「事実上」みたいな本来の意味も念頭においておくといいかもしれない。以下、ネタばれ(もうそろそろ良いかと思いますが、一応断ります)。

 
 レッドクリフ城のプロットはすでに2回通り過ぎたのですが、テリンファル?リダウト(砦?)はまだ1回のみ。どちらも仮想シナリオ(ここでは仮想・虚像の意味の「ヴァーチャル」でもいいです)を含んでいて、自分としては平等に「苦手」の領域でした。
(そう言えば、3周目のレッドクリフの港でせっかくコナーと出会ったのですが、城内ではまたも勝手に燃え始まっちゃった。手を変え品を変え、何度も繰り返したんですけどねー。バグ・グリッチじゃなくて「仕様」なのか?)

 前者は自分でも結構面白がって、二回目もじっくり楽しめたが、後者は「ふーん」くらいな感想だった。私の個人的な感覚の説明になっているかどうかしらないが、種明かしは次のようなことらしい。(なお、両者のインパクトに差があるという点へのゲイダーさんの反論によれば、それは「解釈」の問題。私と全く逆に、砦編のほうのインパクトがずっと高いと感じているプレイヤーもいるそうなので、上はあくまで私見)

 ボツられた後者(砦編)では、ヘラルドがロード・シーカーをあっさり打倒する。ヘイヴンに戻るとレリアナだけがいて、ヘラルドを誘惑し(あるいはヘラルドの誘惑に乗り)寝室をともにすることができる(レリアナは以前から「バイ」設定)。もちろんそれ自体がエンヴィーの仕掛けた罠なのですが、前者(城編)と同様にレリアナがプロット上の重大な鍵になっていて、「対になっている」のがとてもお洒落。

 このレリアナとの関係は、もちろん主人公の頭の中だけで起きているわけですが、当初のプロットの造りでは、プレイヤーにそのことを見逃させるようになっているとか(ちょっと関連する話は後述)。私個人の感覚では、これを「仮想・虚像」と考えると(特にこの場合、一部野郎の視点からは)「どうってことないよね」、え、皆は違うの? 人に言わないだけだよね?となるんですが、「実質上の」または「本質的な」と考えると(特にこの場合、一部女性の視点からは)「とんでもない!」という話になる。そして当然ながら、主人公はその(仮想だろうが本質的には)「事実」を後々ひきづることになっていく。

 誰でも思いつくように(一つの現実の中での)「拷問と犠牲の話」(城編)は良いけど(仮想の)「陵辱と和合の話」(ボツの砦編)はダメなのか、判断おかしくないか、という批判があった。ゲイダーさんの回答は、その「とんでもない!」だけが理由でボツになったわけではなく、そんな問題があるのに、本来狙っていた「エンヴィーきもい」と感じさせる点での見返りに乏しいという判断が入ったそうな。
 「嫉妬」や「羨望」はほんとーに怖いからね。特に野郎の嫉妬は最悪。ディーモン序列でいうとやっぱディザイヤ「欲望」に並ぶのではないか? うすら怖さはそれ以上か。スタッフも迫力不足だったと感じたのかもしれない。

 なんでもクレクレ(もういい)としては、「えー、それ見たーい」と言うしかないわけですが(亡者に自由はない)、もはや手遅れ。でも前述したレリアナの役割が「対」になるという「様式美」は守って欲しかったなあ。レリアナに限らず別の人物でもいいから。

(余談)ゲイダーさんTumblrを読むまで気がつかなかったが、「現実ではないのだが、観客(受け手)にそう気づかせない手口」というは、一時期すごい流行ってた(今もかもしれない)んですね。あちらの映画やTVドラマで類似のものを思い出すと、出てくる出てくる。脚本家たちのブームになっていた(いる)のは間違いないと思う。どこら辺が起点かわからないんですが(知っていれば教えていただきたい)、数ある中で印象深かったのは ポール・トーマス・アンダーソン監督の"The Master"(2012)という映画。あ、この人が起点というのはありうるな!

 そして観客に対するフェアプレイ精神からすると、必ず入り口に「これは現実じゃないよ」というヒントを見せておくんですね。たとえば冷静に考えれば理屈が通らないことなどで、「ここから先は別」というシグナルがある。そして流れに流されてしまって、観客もよく見落とす。
 上でいえば、「ヘイヴンに、レリアナしかいない」がヒントのつもりでしょう。なお、実装されたソラスのパソクエの場合は、現実じゃないことがばれてもばれなくても特段問題でもないので、そこまではっきり明示されていない(はず)。オーソドックスな「夢オチ」。でも夢の中でキスするのは許されるのか、判断おかしくないか?!

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コメント

すいません絵しか追ってません(爆)
でもChant of Lightが好きな人は次のLore Book買ってね!というのが気になった。やっぱり買わないと駄目ですか。買いますけど。

>以前のTumblrで、(これもジェンダー、インクルーシヴィティ繋がりになってしまうが)「ヴァーチャル・レイプ」的なシナリオを、同僚女性ライターの指摘に基づいてボツったという話をしていた。

ゲイダーさんにして「それはやったらアカンやろ」という考えに至らなかった、ですか。
日本の某掲示板まとめで、テンプラーが女性メイジをトランクィルにしてどうこうという話題がでていて、
「えーそれ面白そうじゃん。可愛こちゃんを主人公が好きに出来るシナリオがあったら良かったのに」
と(悪意無く)書いているのを読んで、そういう発想もあるのか!と驚いた訳ですが、それと通じるところが有るかも知れませんね。

でも実際セリンフォール砦は面白くないというか、とってつけた感がありますね。旗揚げもよく判らないし、難易度もレッドクリフ城に比べて異様に高いし……。
バリス卿救出ミッションじゃないんだから。そっちしか印象に残ってませんよ。

 ゲイダーさんたちの「聖戦」が、悲惨な結果にならなければいいんですが。すでにフォロワーたちには、まだ配慮が足りないと不平不満が出ているようだし。

L様
>>バリス卿救出ミッションじゃないんだから。そっちしか印象に残ってませんよ。

私の中ではもうバリス卿救出ミッションでした(笑
あとレッドクリフと対になってるわけだから難易度も同じくらいだろうと適当なメンバーでいって最後のデーモン戦でとてもクロウしました・・・(あっ今やってるナイトメアモードテンプラーサイドだ・・。どうしよう・・・(><)

V様
レッドクリフにくらべてセリンフォール難易度でまさりインパクトで劣りってかんじですかねえ。
コールもあそこでがんばってくれるわけですが、どっちかっていうとメイジシナリオでロデリックをつれてきて、彼の言葉を伝えるパターンのほうが印象的なのはなぜなんだろう。

最近一番衝撃的だったのは、BW信者ではない、RPG好きでDAOもDA2も未プレイという友達が「うちのパーティは自分とドワーフの弓と自称精霊のアサシン(←ここ!)と・・」というカキコミをみたときです(笑
自称て!自称てなに!!!パソクエやってないの!ソラスとの会話みてないの!!!とびっくりしました。
自分がディープにはまってるゲームなだけにちょっと驚きましたが、カジュアル層はこんなもんなんだろうなあと納得した次第でもあります。

 バリスはなぜ死んだっ?!
 カジュアルだからさ。

 バリス卿って誰? あーっ、サーなんとか。あのいつの間にか勝手に死んでる人? すみません印象が。
 あそこの肝は、寺院の惨事から命からがら生き延びることができたテンプラーの偉い人(えーと、ナイト・ヴィジラント?)ですね。そしてそこを裏切り者に後ろからバッサリ。と、テキストに書いてある。
 絵で見せなきゃダメだろ―。(よくありがちですがそれだけに)惨たらしくもとても素晴らしいシークエンスになったのに。ようやく生き延びて頼った先は裏切り者。それと知らずニコニコ会食しながら殺されるとか素敵。誰の視点? コールに決まってんじゃん。

 これも冒頭寺院のシーンを割愛した影響ですかね。一回会わせとかなきゃ。似たようなことがバリス?にも言えて、ヴァル・ロヨーでちら見しただけでしょう。もっと絡まなきゃ! 絡んで来させなきゃ。膨らませようよ、あそこ。レッドクリフのフィオナの遣いのメイジもしかり。未来編で一人しか出ないのに「誰だっけ」と思わせちゃだめでしょう。
 今回はBioWareの売りのはずの「キャラ立ってるNPC」がかなり少ないというか、あまり見かけなかった。旗揚げの結果でアホ貴族が生き残るとかどうとか、どうでもいいのばかり。あんなん知らんがね。
 ヘイヴン壊滅シーンのコール・ロードリックはやっぱ出色ですよ。逆にドリ気の毒。といっても「この子誰?」という人には通じない。砦編コールも悪くないですけどね。コールの台詞とか行動とか、もっとめちゃめちゃシュールにできなかったのかな。主人公をリース/エヴァに取り違えてちんぷんかんぷんなことを言い続けるとか。
 カジュアルに大量に売りさばこうとしながら、同時にコアも満足させるのは土台無理なのか、できるけど納期の影響で割愛しちゃったか。ゲイダーさんによれば受け手の「解釈」の問題だそうだが、私の解釈セオリーでは、「大事なプロットの味付けをテキストだけでやるんじゃねえ!」です。

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