フォト
無料ブログはココログ

« Last Flight 1(3) | トップページ | Grey Warden Hierarchy »

2014年8月10日 (日)

Last Flight 1(4)

 リサーチ任務ときました。これは新しいかも。

***

「チェンバレン・オヴ・ザ・グレイ(侍従長)が君たちに研究の手伝いを求めている」とカロネルが言った。「名誉ある仕事だ。ブラッド・マジックに関連しているようだが、チェンバレンは細部について多くは語らないんだ。何であれ、古い話だ。でも君たちメイジは古い書物が大好きなんだろう? 素敵なときが過ごせるんじゃないのか。その・・・、羊皮紙で。それと埃」

「ブラッド・マジック?」 セイカが囁き声でそれを繰り返し、ヴァルヤに神経質な目を向けた。

 彼女も、若い仲間の言葉にならない心情を共有していた。ブラッド・メイジたちはセダス中で恐れられ、罵倒されているが、それも彼らの魔法が苦痛と犠牲を伴うものであり、しばしば他者の心や身体を支配するために用いられるせいだ。それがダークスポーンにも関係しているとなると・・・。 

 ヴァルヤは、ダークスポーンがそのような魔法を用いる話を聞いたことはなかった。彼女はずっと、やつらが心のないけだものに過ぎないと思っていたが、ブラッド・マジックには相当に高度な知識が必要なのだ。

「そんなところだ」とカロネルは言った。「君たちはウォーデンが・・・、奇妙な行動をとった報告を探してもらう。命令に背く、持ち場を離れる、そのような事柄だ。それから君たちは、尋常とは違うダークスポーンについての報告も調べてもらう。我々のように話し、考えるやつらだ。それらの事柄は関連しているのかもしれず、独立しているのかもしれない。どちらでも構わない。両方とも調べてほしい。 

 それらの事柄を目撃した者たちすべてが、それが何であるか理解していたわけではもちろんない。報告は不可解なものかもしれないし、また誇張や歪曲が入り込みやすい。だが、君たちが見つけるどんなものでも役にたつ。ウォーデンの不可解な失踪と、通常の敵前逃亡、あるいは戦闘のため全滅した前哨陣地での出来事を区別するのが難しいことは承知している。また、言語の解読にも多少困難を伴うだろう。数世紀前の文書を集中的に調べてもらうことになるからだ。頑張ってくれ」

「いつから始めるのですか?」とヴァルヤが尋ねた。

「今日からだ」とカロネルが答えた。彼は立ち上がり、彼の濃い青色のチュニックの、目に見えない皺を伸ばすように手ではたいた。「食事を済ませたらすぐに、と言う意味だが」

 その後で口を開く者は誰もいなかった。ヴァルヤは、やきもきするような興奮のため神経が昂り、食事を無理に呑み下さなければならなかった。飢えは以前と変わらないのに、パンとチーズはまるで木屑のように味がしなくなった。

 彼らが食事を終えると、カロネルは彼らを部屋から連れ出し、長く埃まみれの廊下に導いた。彼らの右手、石の壁の上に掲げられたタペストリーには、鎧に身を包んだウォーデンたちがグリフォンに跨り、叫び声をあげるダークスポーンの軍勢に死の雨を降り注ぐ様子が描かれている。左手では、射手のための覗き穴を通して、タペストリーのかすれた色合いをぎりぎり照らし出すだけの陽光が差し込んでいる。

 いくつかのタペストリーの間には、武器が飾られている。それらはダークスポーンの武器のようだ。残虐性が黒く結晶化したもの、残忍で、不細工で、そしておぞましい。それらの刃先は古い汚れが覆っている。血なのかもしれない。あるいはなお悪いもの。ヴァルヤにはわからなかった。身体を震わせながら、彼女は目を逸らした。

「ちゃんと見なよ」とセイカが、彼女の肘の近くで囁いた。少年の目は、へこみのある血だらけの盾に釘づけになっている。「ちゃんと見て、やつらを食い止めることがどうしてそんなにも重要なのか、理解しなくちゃならない。ジョイニング、コーリング・・・、ダークスポーンを食い止めることができるなら、それらも無駄ではない。でもやつらが何物か、知っていなくちゃだめだ」

 ヴァルヤは首を振り、唇を強く結んだ。だが彼女はほんの短い間だけ、壁に釘で打ち付けられた古代の武器を、おそらくそれらの武器が入手された身の毛もよだつような戦いの記憶を描いたタペストリーを見上げた。それから彼女は目を下にやると、再び身体を震わせ、カロネルが一行を導いて、大広間を抜けさせ、ワイズホプトの大きな書庫に続く長い階段を登る間中ずっと、自分のつま先から視線を逸らさないようにしていた。 

 そこは畏怖の念を呼ぶ光景で、書庫と言うよりも大聖堂に近かった。巨大な円天井の窓が隣接する中庭を見下ろしており、繋がり合ったいくつもの部屋の中を曇った陽光で満たしている。灰色の石の棚の列がいくつもいくつも続き、そのすべてに黄ばんだ書籍と骨の中に仕舞われた巻物がぎっしり詰まっており、まるで無限に続くかのようにメイジたちの目の前に広がっていた。香料入りの蝋燭を乗せたシャンデリアが、頭上の軋み音を立てる鉄格子からぶら下がっており、書庫の中を蜜蝋と、杉材と、古い埃のごちゃまぜになった匂いで満たしていた。壁は、グリフォンの紋章、古代の鎧、そして橙、柘榴、たわわに実った葡萄といった装飾用の植物の形に豪華に彫り込まれている。アンダーフェルズの不毛の地で、彫刻家が恋い焦がれた全ての果物、ヴァルヤはそう読んだ。

「君たちは、第四のブライトの時代の文書からはじめてもらう」とカロネルが言って、大書庫の脇にある通路の先の小さな部屋に一行を導いた。「より古い記録は、我々の手には負えない。君たちが古代の言語について学んでいるのであれば、それらも見てくれるとありがたいが・・・、どうやらそうとも思えないので、第四のブライトの頃の年代記でも十分難解だと思う」

***

 ちょっと細かく切りすぎたと後悔していますが。 

 チェンバレンが出て来たので、グレイ・ウォーデンの階級と、役職について、次回にでも復習しましょう。

« Last Flight 1(3) | トップページ | Grey Warden Hierarchy »

ゲーム」カテゴリの記事

Dragon Age Inquisition」カテゴリの記事

DA: Last Flight」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: Last Flight 1(4):

« Last Flight 1(3) | トップページ | Grey Warden Hierarchy »