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2014年8月 9日 (土)

Last Flight 1(3)

 ハリポタ風味が増していきます。

***

 夜明けになると、サルウェが戻ってきて、シニア・エンチャンター・アイルファスを内密の会合のため連れていった。彼女は他の者たちに、彼らがどこに向かうか告げなかったし、誰もそれを尋ねなかった。

 数分後、美形の若いエルフが扉を敲いた。彼はウォーデンの青色と灰色のローブを、何気ない尊大さとともに身に纏っていたが、彼の態度は、サルウェの軍隊式のしゃちこばった感じに比べればはるかに威圧的ではなく、彼らの誰よりも五歳も年上であるとは到底思えなかった。彼の髪は豪華な蜂蜜色で、緩い巻毛が肩の上まで垂れ下がっている。気取らない笑いが、彼の顔を暖かく見せた。彼は覆いの掛った大きな籠を運んでおり、そこから焼きたてのパンが放つおいしそうな香りがした。

 べリスは傍若無人な十六歳で、彼女の寝台の上に腰掛け、ブラウスを下にぐいと引っ張った。エルフのウォーデンは気が付いていないように見えたが、唇の端が微かに微笑んでいた。彼は若いメイジから注意深く目を逸らし、手にした籠をテーブルの上に置いた。

「ワイズホプトにようこそ」と彼は言った。ヴァルヤは、たまたまべリスとは部屋の反対側に座っていたため、ウォーデンは彼女に正面から挨拶することになった。「名をカロネルと言う。君たちの入団時の評価と、初級教練を担当する。それから、君たちの朝食もだ」 彼は籠のほうを身振りで示した。「ご自由に。パンとヤギのチーズだ。素っ気ない食事だが、まあいける。ここじゃ、贅沢は敵なんだ」

「ありがとう」とヴァルヤが口籠りながら答えたのは、誰かが何かを言わなければならなかったからだ。彼女は頬が徐々に紅潮してくるのがわかった。カロネルは本当に頭にくるくらい美形だった。赤い顔を隠す為、彼女は急いで立ち上がり、籠からバンの塊をひとつ取り出すと、籠をセイカに回した。「なにを評価するのでしょう?」

 カロネルが彼女の赤面に気が付いていたとしても、彼はそのことをおくびにも出さなかった。彼はシニア・エンチャンターが不在の寝台に親し気に腰掛け、皆の顔が見えるように身体を回した。「ホスバーグで学んできたこと。ダークスポーンについて、そしてウォーデンと、セダスにおける我々の責務について知っていること。君たちの魔法の力の強さ、得意な魔法の分野の有無、それが我々のためにどう役立つか知っているかどうか」

「随分と沢山の質問ですね」 ヴァルヤはパンをいっぱいに頬張った口で、もごもごと言った。それを無理やり嚥下すると、乾いた喉を言い訳にできて喜んだ。

「時間は十分ある」 カロネルが皮肉っぽく笑った。「まあ、時間はいくらかはある。多くはないかもしれない。一番大事な質問から始めようか。ダークスポーンについて知っていることは? 戦ったことはあるか?」

「あるよ」とセイカが言った。彼は小さい地味な少年で、直毛の黒髪ととても大きな目のせいで、十六歳よりもずっと若く見えた。「サークルに入る前、ハーロックどもが僕らの農園を襲撃した。弓矢や鋤鍬では撃退できなかったから、僕が焼き殺した。そのときはじめて魔法を使ったんだ」

 ヴァルヤは仲間を驚きとともに見つめた。その話を聞いたことはなく、そんな窮地から彼が生き残ったことも知らなかった。厳密に言えばセイカはまだ本物のメイジですらなく、ハロウィングの儀式を経ていないのでまだアプレンティスのままなのだ。 

 あるいはそうではないのかもしれない。今ではハロウィングなどというものはなくなり、皆がアポステイトになったのかもしれない。サークル・メイジのみがあのひどい儀式を義務づけられていたが、そのサークルはもはや存在していない。

 そうであるなら、おそらくセイカが皆の中で最も経験豊富なメイジということになる。

 カロネルはたいそう感心しているように見えた。エルフのウォーデンは本当の尊敬をこめてセイカに頷き、それから他の者たちを見回した。「そして、君たちは?」

 黙ったまま、ヴァルヤは他の者たちと同様に首を振った。彼女は、ダークスポーンについてもちろん史書では読んでいたし、それらのおぞましき化け物と戦ったことのある者たちから数えきれないほどの話を聞いていた。エルフかヒューマンかに関わらず、アンダーフェルズの子供たちで、ハーロックやジェンロック、そして赤ん坊を食べるオーガについての寝物語で脅かされることなく育った者はいない。だが彼女自身は自分の目で見たことは一度もなかったし、戦いの場で喚き叫ぶそいつらと会いまみえたことなどなおさらない。

「では沢山学んでもらうことになる」とカロネルが言った。「もしウォーデンになったなら、君たちの最大の任務は、もちろん、セダスの人々をダークスポーンの襲撃から守ることだ。君たち自身がやつらと戦わなければならないだけではなく、他の者たちをその戦いに導かなければならない。君たちはやつらについてあらゆることを知らなければならない。その種類、戦術、我々が知りうる限りの発祥と能力」 エルフは間を置いた。「君たちは皆メイジだから、書き物は読めると評価していいよね?」 

 ヴァルヤは頷き、他の者たちもそうした。カロネルは彼らに再び満足げな目を向けた。「結構。そうであれば、ジョイニングの儀式を受けるまでの間、食い扶持を稼ぐ働きをしてもらおう。そしておそらく何か有益なものを学び始めることになるだろう、我々の書庫の中で。

「どうやって食い扶持を稼ぐ?」とセイカが尋ねた。

*** 

 とうやって記事数を稼ぐ?
 こうやって。 一回あたりの文字数制限をかませておきます。

 ところで、まだジョイニングの儀式の前なんですよね。いらんことは言わんとこう。

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