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2014年8月 7日 (木)

Last Flight 1(1)

 固有名詞が・・・。ほんまどう読むのかよくわかりません。

 信じられないことに、(すぐ後に出てきますが)登場人物のひとりであるSekah(セイカと読むのか)、そのオリジンはSeki、日本語のセイキ(世紀)なのだそうだ! ほんまか。剣聖を「ケンサイ」と呼んじゃうよりもわけわからん。

***

第一章

9:41 ドラゴン

 ワイズホプト。

 ブロークン・トゥースの象牙色のビュートを背後に控え、辺境の要塞はヴァルヤの畏怖に満ちた目の前に聳え立っていた。銀色に縁どられた沢山のバナーがそのそれぞれの塔にはためき、それらの紋章は遠目にははっきりと見えなかったが、ヴァルヤには、鋼に似た灰色のグリフォンが青地に描かれていることがわかっていた。それらの下には、分厚い木と鋼でできた門がひとつだけあった。ブラザー・ジェニティヴィの史書には、三頭の騎馬が横に並んで通過できるほどの広さがあると記されていたが、ヴァルヤの立っているところから見れば、ワイズホプトの巨大な石の塊に取り囲まれて矮小化され、彼女の親指の爪くらいちっぽけにしか思えなかった。

 何週間もの間、彼女はこの地を夢見ていた。グレイ・ウォーデンたちの古の要塞、歴史上の英雄たちが永遠の眠りに就いている場所、ブライトの恐怖に対する最初で、かつ最後の防塁・・・、そして今や彼女の住処でもある。その考えは彼女を、恐るべき歓喜で震えあがらせた。 

 彼女の同僚たちの顔から、そのような興奮は見て取れなかった。そこには恐怖があり、彼らはそれを必死に隠そうとしていた。

 ヴァルヤの他に仲間は四人おり、それは一度に徴用されるにしては尋常ならざる多さだ、そう彼女は聞かされていた。年齢は十六から十九までの間で、シニア・エンチャンターのエイルファスだけが例外であり、そのもじゃもじゃの髭は茶色よりも白が目立った。皆がメイジであり、それもまた尋常ならざることであった。伝統によればウォーデンは、セダスのそれぞれのサークル・オヴ・メジャイから、一度にひとりづつしか徴用しないのであった。

 だが伝統は破られた。それも無残に。 

 カークウォールではじまり、瞬く間にオーレイ中に広まったように、セダスのメイジたちは四方八方から狩りたてられ、追い立てられていた。テンプラー騎士団は、彼らの保護者であり守護者であるはずだったにもかかわらず、彼らに牙をむいた。どのようにして、どうしてそうなったのか、ヴァルヤには見当もつかなかったが、彼女はつい数週間前までアプレンティスであったので、誰も彼女に大したことを教えてはくれなかったし、そして噂はありえないほど混乱していた。 

 だが彼女は、ワイズホプトと、そしてグレイ・ウォーデンが聖域であるということは知っていた。

 それ以外のセダス大陸では、世界が狂気に駆られたように思われた。他の場所では、彼女が耳にしたところによれば、サークル・オヴ・メジャイが丸ごと破壊された。それらの塔は地面に引き倒され、その中にいたすべてのメイジとアプレンティスが、幼子も含めて虐殺されたが、彼らの犯した罪といえば、魔法の才能を持って生まれたこと以外には何もなかった。別のサークルは叛乱のために蜂起し、アンドラルズ・リーチの付近のどこかに集結したメイジの軍勢に参画したと言われていた。

 だが、それは別の場所の話だ。ここではなく。ここアンダーフェルズにおいては、男たちも女たちも世界を襲う真の危険を忘れることはなく、かけがえのない命を互いに殺し合って無駄にするようなことはしなかった。彼らのサークルに最初の噂が流れたとき、シニア・エンチャンターはワイズホプトに速やかに伝言を送り、何日も経たないうちにウォーデンの返答がもたらされた。グレイ・ウォーデンへの参加を希望するメイジは誰であれ歓迎すると。そのようなメイジたちがテンプラーに悩まされることはないと。ウォーデンのライト・オヴ・コンスクリプション(徴用特権)は不可侵であり、そしてその聖域の誓約もまたそうであった。

 それにもかかわらず、ウォーデンの招きを受け入れる者はごくわずかだった。グレイ・ウォーデンになる道を選ぶということは、苛烈な暮らしと確実な死を、いずれにせよ意味する。高邁な、古から続く軍団、セダス中のバードたちがその物語を謳い上げるが・・・、誰一人、決して誰一人、自ら望んで参加する者はいない。真に英雄的か、真に絶望的でもない限り。

 ヴァルヤは、自分がそのどちらであるかわからなかった。だが彼女にはテンプラーと戦って死ぬつもりはなかったし、またグレイ・ウォーデンは、サークル・オヴ・メジャイにもまして、エルフがヒューマンたちと対等に渡り合える場所であることがわかっていた。セダスの他のどこを探しても、彼女にそんな地位を与えてくれる場所はない。

 だから彼女は、わずかな身の回りの品を荷造りし、シニア・エンチャンター・アイルファスと、その他一握りの若いメイジたちとともにワイズホプトへ向かうことを申し出た。グレイ・ウィーデンになるために、または、それを目指して死ぬために。

 今、ブロークン・トゥースの影の中で、彼女には他の者たちが自分たちの決心を後悔していることがわかった。それは、彼らが必死に隠そうとしている恐怖と同じくらい明白だった。テンプラーたちは狂信的ではあるが、それでもまだ常人には違いない。理屈が通じるし、おだてたり、脅したり、賄賂を渡すこともできる。ダークスポーンには何一つ通じない。苛烈な暮らしと、確実な死だけが待っている。

 ヴァルヤは一歩踏み出し、ワイズホプトの門に続く長く急な坂道を歩き始めた。

*** 

 まあ・・・。ハリポタいうか、どこかアニメチックな出だしですよね。ぼちぼち続けます。

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