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2014年6月 1日 (日)

The Masked Empire、ここまでの感想(3)

 三回目となります。第9章から第12章までの感想。

 ギャスパードの追跡から逃れるため、セリーン、ミシェル、ブリアラ、フェラッサンの四名は、最初は二組に分かれてバラバラに、デールズ付近の森林地帯を逃げ続けていました。途中ちらりとギャスパードが登場しましたが、それ以外は途中で合流した四人の逃避行が中心(9章)。

 セリーンとブリアラがやっと和解しかかったかと思ったら、ヴェイルを越えてやってきたスピリットが憑依した木の化け物(シルヴァン)に森の中を追い回され、命からがら四人がようやくたどり着いたのは、デーリッシュのとある部族の逗留地であった(10章)。

 デーリッシュ部族のキーパーは、セリーンとミシェルの身柄を拘束し、ギャスパードに引き渡すか、この場で殺すか思案している。ミシェルを誘い出したディーモンは、女帝の窮地を救うことができる邪悪な取引を彼に持ち掛ける。デーリッシュに愛想をつかしたブリアラは、ヴァル・ロヨーのエルフを自分の力で救い出そうと決意する(11章)。

 ブリアラが協力を求めることに成功したフェラッサンは、豪雨の中、逗留地に稲妻を降り注ぐ。呼応したミシェルは脱出を阻止しようとするデーリッシュたちを斬り捨て、セリーヌとともにディーモンの元に赴く。ディーモンはセリーンの窮地を救う策を告げるが、ミシェルは意に反して、ディーモンをこの世界に解き放ってしまうのでした(12章)。

 まあ・・・、ふつう「要約」ってのは上みたいなものを言うのであって、こんなものなら、小説全体をまとめるのだって一時間か二時間もあれば書けてしまう。それではここでやっているのは何のための苦労か。
 何のためでもなく、道楽です。しいて言えば老後の愉しみ。 

 個人的に言いたいことは結構途中で書いてきたので、ここでは、いよいよフェラッサンについて。

 ブリアラがセリーンたちを救うために師匠を説得する際、実はフェラッサンはデーリッシュではないのではないか、と疑問を呈すると、彼の態度ががらりと変わります。

(実は、このセダス世界、特にメイジやデーリッシュへの理解について、セリーンやブリアラはDAファンよりもずっと無知なのですね。彼女たちの「鈍さ」をもどかしく感じてしまうことさえあるほどです。ファンが詳しいのは「神の視点」を一部共有しているのだから当たり前だし、作中人物の知識が限られているのは、リアリティ重視と言えばそれまでですが)

 これまでにも何カ所か、彼の過去なり素性なりを仄めかすような記述があって、話自体が謎めいてはいるのですが、できるだけ省略せずに表現してきたつもりです。ミシェルとフェラッサンの短い対話の場面にもありました。フェラッサン自身の「部族」についての話題が出る場面で、彼はそれについて何ひとつはっきりしたことを言おうとしていません。

 ブリアラとフェラッサンの間のロジックの「対決」も、まるで禅僧の師弟問答のように危険な感じですが、フェラッサンとディーモンとの関係も奇妙ですね。ディーモンと「顔馴染み、昔馴染み」です(笑)。 
 個人的には、フェラッサンとディーモンがもう少し絡んでほしかったのですが、ネタがばれるということもあるし、またこの程度の仄めかしのほうが色々謎を呼んで面白いということもあるのでしょうね。

 TVtropesでいうところの「ヌードル・インシデント」は、作中人物同志の過去の関係がごく簡単に仄めかされるが、決して明らかにされないこと。麺(ヌードル)のつゆに隠れた部分が見通せないと言う意味。
 フェラッサンとディーモンの関係は「ここしばらく会っていなかった」以外に何も特定することができない(麺がつゆの上にまったく顔を出していない)ので、残念ながらあたらないのですが。著者はもちろんTVtropesまで承知の上で安易なお約束を避けたのでしょう。

 12章に出てきた、「ソムニアリ」"somniari"はテヴィンター語で、「ドリーマー」(Dreamer)のこと。レリウムの力を要せずにフェイドとの間を自由に行き来できるメイジ。その際にトランス状態となるのですが、本文中では「昏睡」としています。非常に稀な存在と言われ、通常はフェイドの影響(特にディーモンの誘惑)を強く受けてしまい、この世界で長く生き延びることができないとされている。 

 さて物語は、セリーンたちのエルーヴィアン探索に移行します。
 セリーンからその存在をはじめて聞いたブリアラが"Fast travel across Orleais"(「オーレイ中の迅速な移動」)と表現しています。
 「ファスト・トラヴェル」というゲーム用語そのままなのにちょっとがっかりしてしまったのもありますが、DAIでもろそれに使いそうだなあ、という予想がますます当たりそうなのも気がかりなところ。 

 それにしても、ディーモン(その言葉を真に受ければ)を召喚したデーリッシュ部族こそ、どうしてエルーヴィアンを欲していたのでしょうか。それとも逆に召喚したディーモンに焚きつけられたのか。なぜ女帝セリーンの逃げた先に、都合よくエルーヴィアンの秘密を知るディーモンが囚われていたのでしょうか。偶然なのでしょうか。
 色々とこんがらがりそうな話も残しながら、続きます。

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