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2014年5月10日 (土)

The Masked Empire、ここまでの感想(2)

 これが書きたくて、怒涛のような疾走、んー、早足、でもないなあ、結構間が空きました。
 だいたいお前、途中で好き勝手書いてるじゃん。思い付きです。
 やっぱまとめてじっくり書きたいねー。

 と思ってよくみたら、全17章と思ったこの小説、エピローグがついていた・・・。 

 まだ厳密には半分終わったとは言えない。でもページ数なら、ほぼほぼ真ん中。許してもらおう。
 物語に関しては、特に触れなくてもいいかと思います。そろそろネタバレも怖いのでやめとこう。

・武器、鎧 

 馬具については途中に書いたし、詳しい人が見て変なこと書いてるなあ、と思われなければそんな興味をそそる話題じゃない。
 武器・鎧についてはできるだけカタカナはやめようと思った。自分でお書きになればわかりますが、日本語ってあまりにカタカナが多く入ると格好も調子も悪いんですよね。でもこれ難しい。
 スリング、ナイフ、ダガー、プレートアーマーですでに破ってます。ナイフはバケツと同じ日常用語だから許してもらいたいけど。

 文中にも"short swords"が出てきて、槍兵の近接戦用の備えとされている。これを「短剣」とやっちゃってますが、多分違うんでしょうね。ダガーこそ短剣ではないかとも思われる。じゃあ「短刀」との違いは、などなど定義は「一説によれば」のオンパレードになっていく。

 「長剣」、「長弓」はそのまま"longswords"と "longbows"で、どちらも一語であることに注意。対して"short swords"は二語なので、後からとってつけられた(分類学上の)造語だという説に信憑性が生まれます。
 ゲーム内でもなぜか微妙な扱いの"short swords"。ダガーの遣い手って良くいるけど、ショートソードの遣い手・・・。それこそ(あの映画は別にして)小太刀(こだち)の遣い手みたいにシャビーな感じが。

 "slings"は「スリング」でどうしようもない。"slingshots"と間違えて「パチンコ」としちゃうと目も当てられませんね。セダスが弾性ゴムを工業生産しているはずはないので、その代わりはなんだろうという話になる。

 "crossbows"が「弩」も本当は苦しい。もっと苦しいのはその射出物である"bolts"。「弩の矢」としていますが、弓の矢(arrows)とはやっぱ違う扱いにしたいですよね。これは「ボルト」じゃナットとボルトじゃないんだから、さすがにまずかろうし。違う訳語ないんでしょうか。

 これまでちらりと登場したもの、メンションされただけのものまで含めると、順不同で"mauls"(モール、大槌)、"hatchets"(ハチェット、手斧)、"axes"(アックス、斧)、"halberds"(ハルバード、槍矛) "spears"(スピア、槍)"long-handed axes"(長柄の斧)、"stilettoes"(スティレット、今見たら「短剣」とやってしまっていたので「小剣」に直してきた)、まだあったかな。

 "Drakeskin"がドレイクスキン、"chainmails"が鎖帷子は許してもらうとして、"full plate armors"は作中では今のところリマッチェ公爵が身に着けていると明示されていただけ(前後の記述からギャスパードも同じと推測。、ミシェルも、シェヴァリエはきっとそうだと思うが記載がない。セリーンの儀仗用の鎧も、形だけはプレートアーマーを模したものでしょうか)。

 このブログでも以前指摘いただいたが、詳しい方ご承知のとおり、プレートアーマーは騎馬戦のための特殊な工夫を凝らした鎧。"full"がついたのはゲームなどからはじまった造語との説あり。訳語は「(全身)板金鎧」。だめでしょう。これはだめ。事故車とか、改造車とか、わけわかんないイメージしかない。

 訳文で省略(簡略化)してるものでは、そのほか"hunter's lethers"(革)や"hide "(皮)など。"padded"(詰めもの、当てもの)は補強程度の扱い。「ハラムシラルの戦い」の後、ギャスパードがフル装備なのにもかかわらず、葡萄酒片手にくつろぐリマッチェが着ているのは、狩猟用の革服。鎧ではない。 

 どこぞのシミター遣いみたいに神格化されてしまうと、しかもそういう手合いが頻繁に出てくると、出たオタク小説、と思ってしまいます。一方でまったくそちらに頓着しない(剣は全部剣で弓は弓)のも寂しい。

 個人的にはウィークス氏のオタクの滲み出し具合が丁度心地よい水準です。  

・訓練、訓練

 「訓練、訓練」、私などは往年のくだらない(くだらなさでは抜群な)映画「ポリアカ」シリーズを思い出してしまいますが、ウィークス氏は「訓練」大好き。この手の小説で、"train"という言葉がこれだけ出てくるものって少ないんではなかろうか。

 セリーンも、ブリアラも、ミシェルも、ギャスパードも。なんだろう、普通の人々が訓練によって達人に。思いこんだら試練の道を、行くが女(男)の以下省略というつもりか。
 なわけないです。人間やっぱり90%才能です(残りの10%が運です)。現にセリーンも、ミシェルもずーーーっと幼い頃に見い出されたわけだし。アメリカン・ドリーム批判はやめとくと、RPGでいうところの経験値至上主義の産物でしょうかね?

 それからやたら「偵察」(scout)をえこひいき。こういう人結構いるよな。レンジャイびいき。ローグびいきと喧嘩になる(すみません、昔喧嘩した)。

・魔法 

 セリーンが魔法の指輪をふたつ用いていますが、女帝だから何でもありですか? ひとつはレディ・マンティロンから貰ったものという。
 魔法のアーティファクツでもチャントリーは厳しく取り締まっているのではないんだっけ。小銭稼ぎしていいんだっけ? (よく考えたらカークウォールでも魔法の品が白昼堂々売っていましたっけ?)

 フェラッサンのあっち系(デーリッシュ/ドルイド)魔法、これも随分抑制的で、敢えて渋さを醸し出してるのかなあ、と推察。"Asunder"ではウィンさんとかエイドリアンさんとか、エヴォケーション系をどっかんどっかんぶっ放していたから、控え目がいいのかもしれない。あとはヒーラーぽい感じでアポステイトのリエンヌ。名前だけならヴィヴィアンも登場したくらいですか、忘れてなければ。 
 こちらも、山ほどメイジが登場した"Asunder"に比べれば控え目でいいのかなあ。

 指輪物語のガンダルフみたいに、言われても魔法使いとわからないって羽目にはならないで済みそうだけど。

 

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コメント

私も女帝の窮地を見ながら、三国志のいろいろな場面が頭に浮かんできましたよ。
サー・ミシェルの獅子奮迅の活躍は、さながら曹操の軍に追われる劉備を助ける趙雲子龍を思わせますし。

>武器、鎧
昔の話ですが、ファンタジー小説の水野良さんもまるっきり似たようなことを文章で書かれていたのを読んだような記憶があります。
(そこでは、short swordsを小剣とされてたかな)
水野さんがかつて参加されたグループSNEは、D&DやT&T等の翻訳や和製テーブルトークRPGの制作もされてたはず。
ご自身は武具の種類の豊富な知識はあるものの、あまり知識のない方を想定した表記にする時点で悩まれたようです。

ちょっと関係ないけど、花札でも有名なゲーム会社の話。
海外リリース予定の「トモダチコレクション」では、同性同士の結婚ができないと、海外の方が騒ぎ出したとか。
会社は、今回は変更できないが、次回はできるようにするとし謝罪したそうな。
えぇ~、またそのネタかぁ、と思いつつ、ゲームでさえもう避けて通れないものなのか。

う~ん、ゲイダーさんが
 ロマンスは主体ではなく、あくまでもオマケ
 マイノリティだからといって無視するつもりはない
と、この2つをしつこく繰り返す意味はやはりあるのかも。はぁ…(タメ息

(タイポは修正・削除しときます)

 そして、趙雲が命がけで救った世継ぎの赤子(阿斗)を、子はまた授かることができるが、忠勇の武将は得難いといって、劉備が地面に投げ捨てる。そのときの打ち所が悪かったのか、赤子はのちに司馬昭をして「なんたる白状」と嘆息せしめた暗君劉禅となり・・・(きりがない)。横山版と吉川版のハイブリッド。

 
 翻訳については、SNEの他、ホビジャも一時期熱心にやってましたが、個人的趣味からいうと過剰に和訳し過ぎのきらいが。ウィザ-ドとソーサラーの区別がえらいことになっていた。「造語」はよほど重要なもの以外使うべきじゃないと思うし、万人を満足させるのは難しいでしょうけどね。「ソーサラー」で通じない人は読まない(遊ばない)でいいんじゃないか。
 
 「トモダチ」は私もやっぱ同じニュースに目がいきました。なんとかと暇人とアメリカンを相手にする商売は本当に大変ですね。京都の会社も、社長のクビが危ない上に、以前から下品な攻撃で被弾しまくりで気の毒ですが、ただの商売人ですから別に守るべき「掟」などないでしょう。よしなに。

(ゲイダーさんはサラリーマンだけどバイセクシャル含むインクルーシヴィティに関しては急先鋒の推進派です。ロマンス過剰には批判的ですけどね)

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