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2014年4月16日 (水)

The Masked Empire 3(1)

 クリフハンガーも大概にしましょうね。眠いけど次。

***

 第三章 

 ミシェルは、剣が鞘から抜かれるときの金属の擦れる音を背後にいくつも聴いた。
 「六人か?」 彼はバードに尋ねた。
 彼女はにやりと笑った。「七人よ、でもそれで違いがあるわけないでしょう?」
 ミシェルは体を回し、椅子を後方にいた男に蹴りつけ、そして動いた。

 彼の剣、公式の剣ではないが、レッドスティールの長剣で、十分役に立つうえに人目を引かずに済むその得物は、鞘から抜き放たれると、一寸の狂いもない空中のリンゴを突き刺す剣士の剣技そのままに、即座に最初の男の喉元に埋まった。

 誰一人まだ動き出しておらず、驚きの悲鳴があがると同時に、ミシェルはその死にかけの男を仲間のひとりのほうに肩で突き飛ばし、それから手前の男の身体を貫いて第二の盾の教えどおりに、二人目の男に完璧な狙いをつけた突きを入れた。ミシェルが剣を引き抜くと、二人が崩れ落ちた。 

 七人が、今や五人。メルセンドレはダガーを抜いたが、乱戦からは十分距離を取っていた。

 ようやく動き出した残りの者たちが彼に斬りかかると、ミシェルはそのど真ん中に飛び込んだ。彼は右からのほとんどの攻撃を剣を大きく振って薙ぎ払い、上着の補強された左の前腕で別の一撃を受け流し、彼を釘付けにしようと狙ってできた輪を打ち破った。

 二本目の剣がないため、狼を殴り倒す熊の大半は使えなかった。彼は倒れたままの自分の座っていた椅子を左に蹴り、男たちの動きを遅らせると、それから右に動き、両手で長剣を握って一番近い敵の膝元に振り下ろした。彼の目前の男がその攻撃を防ごうと動くと、ミシェルは両手で握った剣を今度は逆向きに突き上げ、男の顔を浅く、だが醜く切り裂いた。 

 四人。メルセンドレは自分とミシェルの間にテーブルを挟むようにして、彼を不安げに見つめている。

 ミシェルは自分の左後方に剣を振り、耳で聴こえただけの敵の一振りを阻むと、一歩踏み込んで剣の柄で敵の顔を突いた。その男の顔を突くには近すぎたが、彼は第二の盾のまた別の汚い手口を用いて、その男の後ろを目がけて突き出しており、そこにいた別の者の膝を不意打ちした。ミシェルは唸り声とともに前に突進し、敵二人を後ずさりさせる。彼らがテーブルにぶつかって転倒すると、ミシェルは後ろに下がり、ひと刺し、ふた刺しして彼らを葬り去った。 

 三人、そしてふたり。彼の視界の端で、メルセンドレが扉のほうに駆けだすのが見えた。 

 振り向くのが少し遅れ、後方から刺された脇腹に熱い痛みが走る。彼は顔をしかめると二の太刀を払いのけ、男の手首目がけて剣を振り下ろし、さらにその喉元を斬りあげた。

 残りひとり。バードのみ。

 ミシェルは部屋を駆け抜けて扉から外に出ると、彼女が外の市場の人混みの中に紛れ込む前に見つけようと、必死にその姿を探した。

 目の隅で何か投げつけられてきたものの動きをとらえた彼は、振り向きざまに斬りつけた。
 薄い布の小袋だったそれは斬りつけると同時に破裂して、彼の顔に緑色の粉の雲を浴びせかけた。

 両目と喉に痛みを感じた彼は後ろによろめき、咳込み、息を詰まらせた。目が見えず、息もできず、ミシェルは地面に突っ伏したくてどうしようもなかったが、長年の訓練のおかげで立ったまま剣を構え、本能的に守りのための回転姿勢を取っていた。 

 だが、それも役に立たなかった。何かが彼の後頭部をしたたかに打ち付けた。
 彼は地面に倒れ、消え去る直前の意識で、バードこそ真っ先に葬り去るべきだったことを忘れた自分のふがいなさを見たら、かつての教官たちはさぞあきれ返ったことだろうと思った。

***

 結局、クリフハンガーやん。 

 

 

 

 

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