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2014年4月28日 (月)

The Masked Empire、ここまでの感想(1)

 ネタバレ? 大丈夫、だって最後まで読んでないから!
 本編はちょうど半分を読み終わったあたり。紹介記事はほぼ四分の一を終わったあたり。四半期決算ではないが、ここまでのお話を整理しましょう。というか、単なる「私にも何か喋らせろ」のコーナーです。 

 ここまでの間、個人的に(先入観に対して)わりと意外なことが多かったので、それをまとめます。

・セリーンが弱々しく描かれている?

 意外だったのは、「弱い女性」としてのキャラクターを打ち出そうとしていること。マスクの下の顔に浮かぶのは「冷笑」ではなく「恐怖」。 
 観察と機知と陰謀(もっぱら女性の武器)を駆使してどれだけうまく立ち回っても、結局無骨な暴力(もっぱら男性の武器)の前では無意味。それを露骨にやっちゃうと身も蓋もねえなあ、と思っているのですが(黒沢明監督の映画「乱」では、その辺のモチーフを見事にバッサリやってのけてました。素晴らしかった)。 

・メイジ・テンプラーではなく、エルフ問題が中心?  

 あんまりデーリッシュに興味ないんすよね。というかこの手の話題は実は避けたい。
 やっぱどう考えてもインディアン(ネイティヴ・アメリカン)と、奴隷制で言えばアフリカンのアナロジーでしかない。
 もちろんオーレイが「帝国」である以上、他文化圏・異種族圏を平気で併呑しなければならない。DAにとって必然的なテーマではあったが、敢えて今そのカードを切るんだ、と驚いた。
 本来主題であるべき「メイジ・テンプラー抗争」はDAIゲーム本編と齟齬が生じることのないように背景に後退し、代わりに(ゲームで主題で取り扱われることのない、と推測される)種族問題が主題となっちゃったわけ。

・レズビアンは「流行」?  

 してるみたいに扱われているそうですが。

 そう言えば、セリーン(まだアラサーと呼べるのかな)がお歳を召されるとジュディー(ジョディ)・フォスターみたいになるのかな、とぼんやり思ってたが、彼女もカミングアウトしたそうですね。ブリアラのほうは、ジェシカ・アルバ以降の私の女優データーベースが更新されていない・・・。(まだ若いんじゃないかと思って調べてみたらなんと本日(現地は明日)がご本人の三十●歳のお誕生日。アラサーですね)

 もちろん同性愛問題は、中間選挙がやばくてどうしようもないオバマが見て見ぬふりしたい数多くのイシューのひとつ。ま、社会保障も、ウクライナ(ユークレイン)も、イスラエルも、イランも、エイジアも、欧州財政危機も、TPPも、何もかもやばいんですが。
 男女で発想は異なるでしょうが、どこかの女性大統領を例に出すまでもなく、政争で自分の家族を惨殺された過去があれば、家庭を築こうなどという気が失せるのも当然と言えば当然なのか。

 敢えてレズビアンを持ち込んだのは、もちろんEA/BioWareの(というかデヴィッド・ゲイダーの)聖戦、インクルーシヴィティ(Inclusivity)の戦い(人々の人種、文化、宗教、性嗜好、その他諸々の違いを乗り越えて、一緒に暮らしていこうというリベラルな発想)のせい。戦場が女人禁制とされるのがふつうだった以上、男色はごく自然にあったでしょうが、女性支配者と同性の愛人の例は多かったのでしょうか。と思って探せば結構出てくるが、この検索結果さえもインクルーシヴィティの戦いに影響されているに違いない。推進派はあれもこれも歴史上の有名人物は同性愛だった(同性愛なくして人類の歴史はなかった)みたいに誘導する。
 言ってみれば、半島国・大陸国の言論戦と同じ発想で、だから連中は(一部の)アメリカンと馬が合うんだろう。 

・これ、フレンチ笑劇のパロディ?

 大学、羽根飾りのくだりなど、最初は笑劇(ファース)もどきかと心配したが、しばらくするとようやくブルータルな殺戮劇が繰り返される。 

 エンターテイメント小説では異例なことですが、敢えて狙って「温い」出だしにしたのだろうか。機知の戦いを剣技のそれと同列に扱おうと試したのなら、それは残念ながらうまくいっていない。読者はしょせんバカ。そこまでついてきません。
 んー、文芸的にチャレンジングなのはいいんだが、最初のまともな戦闘シーン(ミシェル@酒場)が380ページの原書でようやく50ページ目過ぎたあたりで登場ってのは・・・。版元良く許しましたね。立ち読みでは誰も買わない、固定読者狙いの「ジャンル小説」だから許されるのかな。

 個人的にうれしいのは、そのミシェル@酒場含めて、著者の戦闘シーンの描写がターンベースト・テーブルトップRPG(ぶっちゃけDnD)のモチーフ丸出しであること。そしてその舞台は、懐かしのDnDやそのCRPG/MMO/MOで描かれたものと酷似している。
 たとえば木箱が迷路のように山積みになっているスラムの倉庫。鼻がひん曲がりそうな悪臭のするそんな場所で、これまでのゲーム人生、いったい何回戦ったことでしょうか!(DOOストームリーチだけでも百回は下らない)

・DAファンにサーヴィスしすぎ

 登場人物として出てくるのは、これまでのところレリアナ、ティーガンくらいでしょうか(マバリ犬は登場しなかったよな)。フェラルダン玉座に座っているのが誰かについては、ぼやかされていますね。

 ただし、エピソード・レヴェルではDA過去作品(ゲームおよび小説)をメンションすることが非常に多い。征服王ミーグレン、マリック王、その母モイラ、フェラルデンの英雄、ドロシア(ジャスティニア)、エルシナ、マージョレイン・・・。
 さらに、セリフのレヴェルでも過去作品へのオマージュというか、引用が多い。いちいち書き留めているわけではありませんが、今後気が付いたら指摘しておきましょう。たとえばブリアラがフェラッサンの指摘に対して「なるほど」("Point taken.")と答えるところは、DAO本編冒頭、フレメスとアリスターの間の有名なやり取りを想起させる。

 また、思いついたら書き足していきますが、とりあえず紹介のほうを進めよう。
 ・・・。DiabloIIIちょっとやってから・・・。

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