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2013年5月 4日 (土)

RPG Archetypes (1) Fighter

 特にネタもないし、Dragon's Dogma: Dark Arisenもひととおりクリアしていないし、ブログ書かなくてもいっかぁと思っていましたが、苦しい時のIGN頼みで、おいしい話が載っていた。

http://www.ign.com/articles/2013/05/02/the-rpg-archetypes

 記事そのものはサクッと簡潔にまとめられていて、論文の慷慨のような感じだが、ポイントをついているせいで、ユーザー・コメントにも珍しく面白いものが多い。
 まあ、いつもと一緒で、最後にはJRPGが勝っているのかマンネリなのか、西洋RPGがどれもカスか、Skyrimが勝つのか、Dark Soulsが優っているのか、Planescape:Tormentが最高か、Baldur's Gateの真の後継者は出ないのか、という話にはなってしまっていますが。

 昨今のゲームはどれもこれもRPGのようだ。つまり、どんなゲームでも「RPG要素」が含まれていると主張しているという意味であり、この時代のクリシェイ(cliché)、陳腐なお約束として受け入れざるを得ないであろう。筆者によればテトリスの次回作もそう叫ぶに違いないとか。うーん、そのネタ自体もだいぶ古いけどね。

 ただし、このRPG要素とは、数値の羅列で表現されたキャラクターとスキル・ツリーの話に限らないとしている。もちろん、そんなくだらない話であったなら、わざわざこんなところで紹介しない。
 昨今のゲームは、ロール・プレイング・ゲームの草分け的存在であった、テーブルトップ・ゲーム、"Dungeons & Dragons"(DnD)に多くを負っている。その事実は、DnDを知っている人なら多くが感じているとおりでしょうね。もっとも大きな功績は、ロール・プレイングの・・・、「ロール」を定義したこと。

 筆者はさらに一歩踏みこんで、今日のヴィデオゲームのキャラクターは、たった三つのキャラクター原型(archetypes)に集約される、と論じている。ここにきて俄然面白い話題になりましたね。話の腰を折るようで悪いのですが、そうなる理由も実は「ハッキリ」しているわけですけど、それについては記事本文で触れられていなければ後述しましょう。

 いつものように超訳です。訳が嘘くせえなあと思ったら、原文にあたってください。

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 たった三つの原型とは、ウォーリアー(戦士)、ウィザード(魔術師)、シーフ(盗賊)。DnD第一版の用語を用いれば、それぞれ、ファイター、マジック・ユーザー、ローグである。

ファイター(The Fighter)

 そのまんまの泥臭いケンカ屋。幅広い種類の武器と鎧を用いて、そうされて当然の敵を痛めつける。

 インスパイアされたオリジンはコナン(Conan the Barbarian)。火星のジョン・カーター(除くレーザー・ガン)。天を衝く巨体、筋骨隆々、片手に剣を握りしめ、ついさっき奴隷の身分から救い出したばかりの巨乳美女をもう一方の手に抱きしめる。話ぶりは文法などお構いなしにぶっきら棒で、他の者からは「マッチョ」とか「筋肉」などと呼ばれる。学こそないが、剣の捌きはお手の物だ。

・パラディン(The Paladin)

 ファイターの特化版。無辜なる者らを救い、全体善を守ることを神に誓い、偉大な霊力を授かった聖なる戦士。DnDのロウフル・グッド(秩序にして善)なるアプローチに厳密に従うことを義務づけられているため、事態の対処法や組むべき仲間には制約を受ける。

・レンジャー(The Ranger)

 自然と交流し、動物を仲間にする。鷹、熊、はては龍まで味方に呼び出すことができるので(「どうぶつの森」じゃなんだから)バカくさいとは面と向かって笑えなくなる。都市部ではあまり役立たないかもしれないが、荒野では抜群の威力を誇る。DnDの冒険の舞台は大抵そっちのほうだ。

・モンク(The Monk)

 剃髪と粗末な衣服でイメージされるクリスチャニティのモンク(懺悔僧)と混同してはならない。DnDのモデルは、禁欲的な生活を送り、格闘技の修練を積んだ東洋のモンクだ。徒手空拳の強力な武術に長けている一方で、鎧を身に纏わないため打たれ弱い。だが修行を積むことでその弱点すら克服し、大地の力を引き出して自己と他者の癒し手にもなれる。

・ヴィデオゲームRPGへの踏襲(レガシー) 

 ファイターはどんなRPGでもデフォルトのクラスだ。コンバット・ドリヴンRPGでは最も理解しやすいクラスであることがその理由だ。叩けば相手は死ぬ。だが、そのニュアンス(微妙な差異)や解釈の幅は驚くほど広い。

 ファイナルファンタジー(FF)のジョブ・システムは、このジャンルのキャラクター・スキルの本質的部分を細部に至るまで思慮深く抽出したものの一つだ。通常ジョブ・システムには基本クラスの他にナイトとモンクを含み、その他にも興味深いヴァリエーションがある。例えばマジック・ナイトはナイトの標準パーク(能力)にエレメンタル魔法による能力増強を加味しており、レンジャーとアーチャーはレンジド・コンバット・スキルをレパートリーに加えている。またFFのジョブ・システムゲームは、敏速かつ強力だが打たれ弱いというDnDモンクの典型を純粋な形で取り込んでいる。

 ファイターのコンセプトは標準的なソード・アンド・ソーサリー(剣と魔法)RPGのひな形以外でも興味深い形で進化を遂げている。例えばMass Effectの攻撃には、シューティング・ゲームのものと似たサイファイ世界の武器が用いられるが、ソルジャー・クラスは重火器による火力と高い耐久性を有しており、ヴァンガード・クラスは迅速に敵との間合いを詰めた上でショットガンをぶっ放す。コンセプトは同じだが、やり方が異なっているだけだ。

 MMOの世界では、ファイターの末裔はタンクやDPS(ダメージ・パー・セカンド、秒単位あたりの純粋なダメージ量)を担当してチームの核となる。もちろんオールド・スクールのファンタジー・ブラウラー(ハクスラ)である「ゴールデン・アックス」(「戦斧」)のバーバリアンや、「ドラゴンズ・クラウン」の危なっかしいほどおつむのいかれたアマゾンなどもこのクラスの典型である。

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 筆者はFFのジョブ・システム含め、JRPGに思い入れがあるようでこの後も結構リファーされています。でもご本人は自分のブログにも「ローグライク」なるタイトルをつけているようで、三典型の中ではローグが個人的にお気に入りのようだ。

 私はパラディンばか一代ですが、なにか?(誰も訊いてねえ)

 Dragon's Crownは、あの今夏発売予定のアトラスのPS3/Vita新作をリファーしてるんでしょうか。過去に同名作品があるかもと検索したが見つかりませんでした。確かにアマゾンはキャラクター・クラスに登場する。

 "the alarmingly pinheaded Amazon"は、上品に訳すと上のとおり「危なっかしいほど頭のいかれた(頭の悪い)アマゾン」ですが、実際にはあたりかまわずツーハンデドをブンブン振り回して、近くの仲間から「ちょ、おま、あぶねえっ、おい、あぶねえってんだろ!」と叫ばれる感じのキャラでしょうね(笑)。戦いが一通り終わってから「あん?」とか言って呼ばれたほうに振り返んの。返り血まみれの顔はほくそ笑んで目がすわってんの。

 昔DDOというDnDベースのMMO/MOを遊んでいた頃、地下神殿のような場所の狭い部屋のいくつかにに敵兵と虜囚が一緒にいるという設定のクエストがありました。クエスト目的は「敵の殲滅と、虜囚の身柄確保」で、虜囚は何人か殺害してしまうとその時点でクエスト失敗。

 自分は当然パラディンでボード・アンド・ソード、剣と盾スタイルのホール担当・・・、フロントラインでした。他にフロントにツーハンデド・バーバリアンのメンバーがいるパーティーで何回かチャレンジして、その都度虜囚がたくさん死んで途中でクエスト失敗。

 そのうちそのバーバリアン(ババン)とソーサラー(ソーク)がチャットで口論になって喧嘩別れした(笑)。んー、当事者ババンは「振ってない、振ってない」とハーフスイングを主張してましたけど、何度もチャレンジしてると、厨房、もといバックヤードのスペル担当のソークは注意深く見るようになるじゃないですか。振ってたんだそうだ。つうかご本人は振り回すツーハンのアークが随分広いことに気が付いてなかったようで、バシバシあたってたんだそうだ。

 こっちは一緒にフロントで切ったはったやってたんで目撃してないので何とも口出しできなかったけど、他に理由がないんだよな(私や他のフロントのシングルハンデド・ソードのアークなんて、短くて全然届かない)。

 DDOにはそれ以外にも、誰それは殺しちゃならんという類似のクエストがいくつもあった。その都度、誰かがやっぱり殺しまくって口論になっていた(笑)。そっちは私も目撃したことがある。レイドやプレレイドでゼッタイ壊しちゃならんレリックなどをいきなり壊されたりすると放心状態になる。まだボイチャが主流ではなかった時代、チャットを読もうとしない人に「チャットを読め!」、「チャット!チャット!」とチャットで連打する無力感、脱力感(笑)。

 「危なっかしいほど頭のいかれた(頭の悪い)」なんて表現が生やさしすぎると思うのはそんな経験があるからです。頭に血が上って視野が狭くなってる人には何言っても通じないんですよね。

 ちなみにファイターは一般に「脳筋」(脳内も全部筋肉=脳みそは入ってない)っていいますけどね。また素人さんがデフォルトで選ぶのがヒューマン・ファイター・男っていうのを揶揄したHFOという蔑称もあった。DDOの準拠したDnD3.5のファイターはまだしも役立つように改良されていたが、それまではただの壁、塹壕の埋め草だったし。

 それからMMOなんかで思うのは、日本人は「弓」が大好きですよね。普通にニンジャ好きかと思うと意外にそうじゃない(危なっかしいほどニンジャ好きはむしろガイジン。)。このレンジャー好きはなぜなんだろう。

 先の大戦で南国の島に送り込まれた帝国陸軍歩兵の一部隊が全員ヤシの木などに登って狙撃兵になっちゃったという話は以前書きましたっけ? 私なんかこれもまたこの島国の民はゼッタイ「海洋民族」なんかじゃなく、「森の民」の証拠じゃないかと思っているのですが。まあ、そこはマタギなんかも平気で登場させちゃった宮崎駿と同意見だが、許すとする。

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